ああ!なんて甘いのかしら?愛が心に忍び込むのは!
Zwölf Variationen in C
über das französisches Lied 《Ah, vous dirai-je Maman》
KV 265
フランスの歌《ああ、お母さん、あなたに申しましょう》による12の変奏曲(ハ長調)
1778年22歳。モーツァルトは、当時フランスで流行っていた恋の歌をもとに変奏曲を作りました。
19XX年5歳頃。みみは、法事の席で《きらきら星》を弾きました。しかも、お歌つき。ノー天気揃いの親戚たちは、拍手喝采してくれたことでしょう。
2007年春、実家に置いたままのピアノを移動させたくて、専門家を呼びました。にこやかに名刺を差し出したのはKさん。調律師でした。
「久しぶりの調律ですね」って。
最後の調律は、妹が亡くなった後、わたしが実家を離れる前・・・だったでしょうか。その時は、別の調律師が、
「一般家庭のピアノで、こんなに使われているのはなかなかありませんよ」って、驚いていました。・・・・・・まあ、妹とわたしで隅から隅まで弾いたピアノですし、妹なんてブラームスのハンガリー舞曲第5番が十八番で、わたしといえば・・・・・・。
「お嬢さん、覚えていますよ」って、懐かしげなKさん。「このピアノの最初の調律を担当しました。調律師になったばかりの頃で、本当によく覚えているんです」
彼は、ピアノ内部の「調律カード」を見せてくれ、小さなわたしがモーツァルトを弾いてくれたと笑います。
《きらきら星》お歌つき・・・・・・に違いない!
ああ!
なんて恥ずかしいのかしら?
思い出が呼び起こされるのは!
もちろんその頃は、モーツァルトなんて知らなかったし、《きらきら星変奏曲》=《ああ、お母さん、あなたに申しましょう》による12の変奏曲で、恋の歌だったなんて知る由もありません。
だけど今、この曲を弾くと恋している気分になるから不思議。デス。
ああ!
なんて甘いのかしら?
愛が心に忍び込むのは!
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