カテゴリー「映画」の記事

劇場で鑑賞した全国ロードショー映画に関する雑感

『天使と悪魔』(字幕版)

 キャストを見ただけで、前作の地上波放送とそこでの予告を見ただけで、黒幕が解ってしまう映画なんてありなのでしょうか。
《2時間ドラマみたいじゃん?》

 若いころ「この世で最高の美男」と呼ばれていた(2009年3月2日 日経新聞朝刊/共同通信による記事などでも触れてある)レオナルド・ダ・ヴィンチには非常な興味を持っているけれど、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』にも、その映画化作品にも興味を覚えませんでした。だけど地上波で放送するというので録画してみたのです。
《カットされてるにゃー》と当たり前に感じつつ、筋は追えたので満足し、《突っ込みどころ満載だにゃー》と原作が物議を醸したわけにも納得し、《DVDレンタルもしないだろうにゃー》と満腹。で、映画化シリーズ第二弾予告。
「これ、黒幕は・・・・・・」と、一緒に見ていたYと顔を見合わせたりもしました。

 だけど。

 ローマ好きなのよね。
 ヴァチカンも。カトリック教徒ではないけど。

 というわけで、各メディア、様々な媒体における評価で目に付いた意見、「ここは流れに身を任せ展開を楽しむべき」に従い、劇場に足を運んでみました。

 「ハーヴァード大学教授(宗教象徴学専門)ロバート・ラングドン氏と行くヴァチカン市国弾丸ツアー☆教授お勧めスポットをめぐる行先不明のミステリー観光つき」って感じでした。
 ほんと、頭を空っぽにして展開を楽しむフィクション。娯楽として及第点ですが、DVDレンタルの予定なし。一般放送(吹き替え)時、在宅なら見るでしょう。

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『グラン・トリノ』

P4110230_0001 けちの付けようがない映画でした。
 本当に美味しいものを食べたときって、静かになります。
《なに? この味!》って、真剣に味わうから。
 感想もなにも・・・・・・って映画、です。
 
 公式サイトはこちらですが、なんの予備知識も、または、より以上の情報は一切仕入れず、とにかく観てみるのをオススメします。

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『レッドクリフ』~『Part Ⅰ』はテレビ放送で『Part Ⅱ』は劇場で観てみました。

 ジョン・ウー監督の暴力表現をどう思うか・・・・・・については、答えに窮するというのが本音です。「映像表現の一環」と片付けられるものではないと思いますし、SpFX(SFX)の通常ではありえない「作り物」だからといって無条件に許されるというわけでもないでしょう。
 だけど、翻る軍旗や外衣(もっとも戦場であのマントは「邪魔でしょ?」なんだけど)のスローモーションなドレープにわくわくしちゃう。
 二丁拳銃は?
 白い鳩は?
 メキシカン・スタンドオフは?
 バレエ風味の立ち回りは?
 もちろん、「赤壁の戦い(西暦208年)」ですので拳銃は出てきませんが、武器を剣や槍に持ち替えて見せてくれました。剣版メキシカン・スタンドオフって、マジありえないって思うけど、
《ジョン・ウーならやらせちゃうのね♪》って笑ってしまいました。

 史劇ですが、元々脚色激しい『三国志(通俗)演義』、つまり(戦いの結果、勝敗についてはほぼ史実どおりであるが)明代に書かれたフィクションを更にジョン・ウー色に染め上げたということで、ジョン・ウー・スタイルを好きか嫌いかで評価が決まるでしょう。「正史では・・・・・・」「時代考証が・・・・・・」「僕の私のイメージ(小説・アニメ・コミック人形劇解説本・ゲームなど)では・・・・・・」などと言わずに「これはこれ」と楽しむのが良いのではないでしょうか。

 『Part Ⅱ』 公式サイトは、コンテンツが多すぎて見づらいデス。despair


   
   <おすすめ度:★☆☆☆☆:誰にでも。といえないのが残念>

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『ワルキューレ』

《ドイツ語?》って喜んだのだけど、やはり当たり前にハリウッド映画でした。すぐに英語に変わっちゃいました。 
 個人的な思い込みですが、イタリア語は陽気で親しみやすく、フランス語は下品に罵り合っていても愛を語り合っているように聞こえ、ドイツ語は、愛を語り合っているのに罵り合っているように聞こえる・・・・・・と、感じませんか???
《ドイツ国防軍ならドイツ語を話せ!》・・・・・・と乗り損ね、《トムは、やっぱりトム・クルーズなんだわ》・・・・・・と気が散ってしまいました。彼には「フォン(貴族の称号)」が似合わない。デス。よね?

 「1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件」と「ヴァルキューレ作戦による政権奪取(クーデター)」を取り扱った映画『ワルキューレ』。
 いわくつきの映画。ですって。

 個人的には、(1943年4月初め)チュニジア戦線で負傷したクラウス・フォン・シュタウフェンベルクが、病院で、同じく負傷し床についている部下たちに勲章を授与するシークエンスが印象的。左目と右手の指、左手の薬指と小指を失った大佐が、正装して(軍服に身を包み)、同じく損傷激しい兵士たちに小さな勲章を配る・・・・・・授与させられるのです。
 もっとも、俳優の演技には不満が残りますが。
 
 Screenplay が悪い・・・・・・というのが第一印象。ドキュメンタリーと呼ぶには足らず、サスペンス・ドラマというには、(史実を扱い、いくら結末が分かっていることとはいえ)盛り上がりに欠けるのでは?
 全体としては・・・・・・。テーマが絞り込めていない(「テーマは観客自身が探すべき」という監督もいるが、ブライアン・シンガー監督はその手の監督ではないと思う)ようで、残念な仕上がり。
 クーデター計画も映画の製作も、多くの人間が関わり、様々な思惑が錯綜するものなのでしょう。どんな集団も一枚岩であることはなく、何事にも、運、不運はつきもので、時代のテクニカルはやはり時の運でしかなく、精神論で補えというのも酷です。ヴァルキューレ(戦死者を選ぶ者:北欧神話に登場する半神の女神たち)の選択は、人知の及ばぬところにあるということなのでしょう。結果、トムのトムによるトムとトムを見るだけで幸せなファンのための(周囲の俳優がもったいない)映画とならざるを得なかったのかも。

 でも、まあ、レンタルでもう一度鑑賞する予定です。(←なんだ。ある意味ファンじゃん)

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