カテゴリー「恋愛」の記事

5 別れましょう

 結婚するのか、しないのか、それが問題だ。すぐではないにしても、近い将来する気はあるのか。

 ハムレットは生きるか死ぬかを問題にしたのではなく、戦うべきか、ただ耐えるべきかを問題にしたのです。”さげすまれた恋の痛み”のような”重荷を誰ががまんするのか?”
 灰色の解決を良しとしない純粋さは時に自らを追い込んでしまいます。追い込まれた人の打開策の多くは、破り壊すことだったりします。

 蒸し返しと繰り返しの遣り取りに疲れ果てたミルミルちゃんが選んだのは盛大にキレることでした。もちろん、逆ギレ覚悟で。
 袂を分かった二人は根比べ。
 前回はミルミルちゃんが折れた・・・ところが恐ろしいことに、彼女は彼が折れてくれたと信じている・・・だけに、今回は気合を入れているらしい。

「わたしからは連絡しないほうがいいよね?」

 彼女はこんな恋を何度もしているのでした。

                      終わるに終われないけれど
                          THE END

[参考資料:①『ハムレット』 シェイクスピア全集 〔23〕 白水Uブックス ②WIKISOURCE(←フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の姉妹プロジェクト:著作権フリー文書) 『The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark』]

| | コメント (5) | トラックバック (0)

4 都合のよすぎる女

 ミルミルちゃんが婚期を逃さないため・・・というわけではありませんが、提案してみました。
「彼は彼として置いておくとして、別で物色は続けるのはどうよ?」って。
「二股?!」
 素っ頓狂な声のミルミルちゃんは、
「ぉヌシもワルよのぅ」って微笑みます。

 ここでは複数の男性と同時進行でカラダの関係を持つことを二股と定義しましょう。すると、二股って悪魔の業。だけど、独身で幸せな結婚を夢見る女性が、
《この人とならうまくやっていけるかしら?》《ああいう人との生活ってどんなカンジ?》《どういう人となら一緒に生きていけるかしら?》ってさりげなーく測ることのドコがイケナイことなのでしょう。その為に出会いの場に出ていくことのドコが二股?

「ダメよ、彼はヤキモチ焼だから他の男の影を感じたらどうなることか・・・。女友達にも妬くのよ」って。彼女は口を尖らせながらも、嫉妬されるのを、束縛されるのを愛情の証と考えているようで嬉しそうでした。

 コドモというのは、自分のおもちゃを奪われると怒ります。それにすっかり飽きていて放置していたとしても。

 彼はミルミルちゃんのスケジュールを把握していて・・・これは、すべてを詳らかにすることが愛情の証と考えているミルミルちゃんの情報開示によるのですが・・・わざわざその日に誘ってきます。
「困るのを愉しんでるみたい」って。彼女はそれを「小学生が好きな女の子にする意地悪のようだ」って表現しますが、わたしの意見は違います。
 いずれにしても、スケジュールを変更してでも彼に合わせる彼女。

「朝まで一緒にいようね」って彼。寝物語は母との離別と過去の女性遍歴。
 困惑しつつも、
「こんな話をしてくれるのは、わたしにだけなの」って彼女。

 彼らは、心の傷を体で癒やせる、または、心の穴を体で埋めることができると思い込んでいるのです。
 結局のところ、肌が合うってことなのかもしれません。

 We'll continue this story in the following number.To 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

3 君がいなければ

 ダメなのですって。ミルミルちゃんの彼。
「結婚はなしね」でも「寂しい。一緒にいよう」って甘えてくるようで、ミルミルちゃんが、
「もう別れましょう」ってキレると、
「君なしじゃ死んじゃう」って答えるのです。仲直りのアレコレの後はこんなカンジ。
「僕と付き合ってたら婚期逃しちゃうよ。そうなったら悪いなって思ってるよ。だけどさ、僕といてくれるなんて天使みたい」
 何事においても”下手な人”の耳は都合がいいので、前段のわけのわかんなさには疑問を持てません。心地よいフレーズばかりが響きます。
「天使?わたしが?」
 味方を得たような気がするのかもしれません。だからリピート。
「じゃあ天使と結婚なんていかが?」

 今んとこ・・・誰とも誰とも・・・結婚結婚・・・する気する気・・・は・・・ないないない・・・

「今のままでいいでしょ?何がいけないの?僕が不満なの?!君だって僕がいなけりゃきっときっと死んじゃうよ?」
 対立。そして誤魔化しの抱擁。生の儀式の小さな死。
 メビウスの輪はエンドレス。

 人の心を操ろうとする人間は、飴と鞭の遣い方が巧みで、褒賞と懲罰を惜しみません。ハッタリも一流で、辻褄が合わなくてもヘーキです。操れる相手を探し出すのも上手です。

 We'll continue this story in the following number.To 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2 都合のいい女

「全く好みのタイプじゃないのよ」ってミルミルちゃん。「だけど、なんだか思いのほか、ハマっちゃって」

 自分しか見えていない、または自分が見えていない・・・ような・・・人は、同じように自分しか見えていない、または自分が見えていない・・・ような・・・人と共感を覚え、心理操作されつつも心理操作し、泥沼に入り込んでいくといったケースが散見されます。ずぶずぶと沈みゆく中では互いにしがみつくしかないのが大体のところです。そして、追いつめられるほどに・・・自らの意思ではまり込んだにもかかわらず・・・第三者や状況を恨んだり呪ったりします。

「彼のドコがいいの?」って質問に、
「女の子扱いしてくれて、気を遣ってくれて、お金も出してくれて、あちこち連れて行ってくれて・・・」ってミルミルちゃん。「何より優しいのよ。一緒にいると楽しいの」って。「美男ってワケじゃないけど」
「・・・見なれたのね」って言いかけて口を噤んでみました。始まってしまった恋に容姿など問題ではありませんし、ちょっとした戯れの言葉で、先に述べた呪われる第三者にはなりたくないものです。

 さて。恋愛相談と銘打っておきながら、彼女には他人の助言など素直に聞く気などありません。
 だけど、ここでは言っておきましょう。・・・ただ聞くだけとはいえ根気がいるし、それは大きなストレスであり・・・腹癒せのようではありますが・・・ネタにしたくなるものなのです。というわけで。

 世の中には、ヤルために、「好きだよ」だの「愛している」だのって囁く男の人もいます。ご馳走してくれて、贈り物してくれたりします。時には土下座だってする人もあるかもしれません。

 彼はミルミルちゃんのことなんてこれっぽっちも大切になんか想っていないのです。
「で、彼のドコがいいの?」って話を回してみました。
「さっき言ったでしょ」ってミルミルちゃん。
「そんな男のドコがいいのか、呆れているのよ」って言ったほうがよかったのかもしれません。
 でもまあ、すっかり彼のペースでデートというかカラダを重ねているだけに、
「都合のいい女になっちゃってるのよね」って。自覚はあるようでした。

 We'll continue this story in the following number.To 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1 結婚する気はない

「楽々とベビーちゃんを産める(年齢の)うちに結婚したいの」 
 常々そう話すミルミルちゃん。
 今度の彼氏は恋人候補の段階から、「結婚する気はない」って宣言する人でした。

「一緒ニ遊ビマセンカ?」
 メールアドレスを交換してしばらくすると彼からお誘いが。
 DNA早期継承という目標を掲げるミルミルちゃんは、好みの容貌ではないものの吐き気がする程・・・つまりベビーちゃんを授かるための行為が出来ないくらい・・・嫌ってわけでもないで応じてみたのです。
 で。
 互いが互いの恋人候補に。
 そんな初めてのデートの後、彼からのメール。
「楽シカッタ。
 今ノトコロ誰トモ結婚スル気ハナイケド
 マジ、楽シカッタノデ
 ヨカッタラ、マタ遊ビマショウ。」ってカンジ。(←意訳)
「ア、ソウ」って返信したミルミルちゃんは、怒涛の勢いでみみちゃん(←あら、わたしのことじゃん)にメールしました。

 今んとこ・・・誰とも誰とも・・・結婚結婚・・・する気する気・・・は・・・ないないない・・・

 まあ、よくある台詞です。とりあえず、
「困ッタ僕チャンネェ・・・」って返してみました。
 彼女の怒りはおさまりません。罵詈雑言の嵐。

 そんなわけで、彼は彼女の恋人候補から外れたのだと思っていました。その後、合コン(←Produced by みみ←いつまでたっても、合コンプロデューサー・・・ようするにただの幹事・・・を辞められない馬鹿女ですぅ)に参加していたし。

 ところが。
 彼女は、誘われるままデートを重ね、「朝までつきあって」っておねだりする彼とカラダを重ねてみたりしたのでした。

 We'll continue this story in the following number.To 

| | コメント (0) | トラックバック (2)