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2009年5月

『天使と悪魔』(字幕版)

 キャストを見ただけで、前作の地上波放送とそこでの予告を見ただけで、黒幕が解ってしまう映画なんてありなのでしょうか。
《2時間ドラマみたいじゃん?》

 若いころ「この世で最高の美男」と呼ばれていた(2009年3月2日 日経新聞朝刊/共同通信による記事などでも触れてある)レオナルド・ダ・ヴィンチには非常な興味を持っているけれど、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』にも、その映画化作品にも興味を覚えませんでした。だけど地上波で放送するというので録画してみたのです。
《カットされてるにゃー》と当たり前に感じつつ、筋は追えたので満足し、《突っ込みどころ満載だにゃー》と原作が物議を醸したわけにも納得し、《DVDレンタルもしないだろうにゃー》と満腹。で、映画化シリーズ第二弾予告。
「これ、黒幕は・・・・・・」と、一緒に見ていたYと顔を見合わせたりもしました。

 だけど。

 ローマ好きなのよね。
 ヴァチカンも。カトリック教徒ではないけど。

 というわけで、各メディア、様々な媒体における評価で目に付いた意見、「ここは流れに身を任せ展開を楽しむべき」に従い、劇場に足を運んでみました。

 「ハーヴァード大学教授(宗教象徴学専門)ロバート・ラングドン氏と行くヴァチカン市国弾丸ツアー☆教授お勧めスポットをめぐる行先不明のミステリー観光つき」って感じでした。
 ほんと、頭を空っぽにして展開を楽しむフィクション。娯楽として及第点ですが、DVDレンタルの予定なし。一般放送(吹き替え)時、在宅なら見るでしょう。

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『グラン・トリノ』

P4110230_0001 けちの付けようがない映画でした。
 本当に美味しいものを食べたときって、静かになります。
《なに? この味!》って、真剣に味わうから。
 感想もなにも・・・・・・って映画、です。
 
 公式サイトはこちらですが、なんの予備知識も、または、より以上の情報は一切仕入れず、とにかく観てみるのをオススメします。

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仁風閣

 中国地方屈指の明治建築。迎賓館(赤坂離宮)や京都国立博物館を設計した片山東熊(かたやま とうくま)による。

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 リーフレットには、
  明治39年9月着工。明治40年5月完成。
  建築費約4万4千円。(当時、鳥取市役所の年間予算額は5万円)
  皇太子殿下(後の大正天皇)の山陰地方行啓の宿舎として使用された。
  「仁風閣(じんぷうかく)」は、皇太子殿下に随行した海軍大将東郷平八郎の命名。
・・・・・・などとあります。

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 フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした・・・バロック風な軒飾り・・・云々・・・ということですが、あまり時間がなくてゆっくり出来ず、残念でした。
 受付の男性に、
「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねますと、展示資料の接写は禁止ですが、その他は大丈夫とのことでした。(チケットにもその旨書いてありました)とても感じの良い方で、下駄箱へ案内してくださったり、帰り際には、庭(宝隆院庭園:池泉回遊式庭園)の散策を薦めてくださったりしました。
 なんと「謁見所」や「陳列所」、庭園内「宝扇庵」は、利用料を払えばレンタルできるのです。ここでミーティングなどするとやる気が出そうな気がしますが、飲食不可です。

 木造建築。絨毯を敷き詰めてあって、直接木の上を歩くわけではないけど、自身の重みが絨毯を通して木に伝わってる感じがなんともイイカンジでした。自分ちのフローリングでは絶対に味わえない感触。
 中には入れないようにしてあった(と思う)のですが、「御寝所」だけは畳敷きでした。床より上は他の部屋と同じ雰囲気の全くの洋室で、普通に絨毯が敷いてあるはずなのに畳が敷いてあるという、よくよく考えたら妙な部屋です。それが建築当時からのものなのかは分かりませんでしたが、最もプライベートな部分は畳にという、時の皇太子殿下の要望があったということだったのかも・・・・・・と想像してしまいました。それにしても、唐突に畳の部屋が現れても、すぐには違和感を感じないものなのですね。

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砂上の楼閣

 大学生の頃。友人Beeが、
「砂丘で映画を撮る」と言い出したことがあります。Beeの脳内を満たした妄想をわたしの脳内で映像化し、その一部を文章に変換してみます。

 雪に覆われた砂の丘を歩く長い髪の女。着物に裸足。手には死の国の赤花の束。
 点々と続く足跡。
 W.O.(ホワイト・アウト)

 過去と現在が交錯するストォーリィの鍵となる謎の女が、わたしの役らしい・・・・・・。
「ロケ地は・・・・・・」とBee。当時、ロケ(学生の自主制作につき旅費は自前)を厭わず何処にでも現れ、スタッフも兼任できる女優として重宝がられていたわたしでしたが、寒いのが大の苦手でしたので、Day for Night 方式を提案しました。「Day for Night 」つまり、「アメリカの夜」とは、ハリウッドから広まった撮影技術で、カメラのレンズにフィルターをかけたり特殊レンズを使用したりして、夜のシーンを昼間に撮影し、昼を夜に見せる、いわゆる「嘘っぱちの夜景」のことなのですが、フランソワ・トリュフォー監督の映画を描く映画、『映画に愛をこめて アメリカの夜』では、様々な撮影技術が登場し、わたしはその技法の一つ、雪のシーンの撮影法を推奨したのでした。
「砂丘に洗剤を?」とBee。
 そう! 化学消防車に出動してもらって、アワアワの消火剤を撒いてもらうのです。
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 ・・・・・・・・・・・・・・・
 実現不可能なことのたとえに「砂上の楼閣」という言葉があります。
 ・・・・・・・・・・・・・・・ 
 結局のところ、Beeは冬の大砂丘も泡立つ砂丘も断念し、脚本は大胆かつ無難に変更されました。

 そんなことを思い出した旅でした。
 
   
<おすすめ度:★★★★☆:好き嫌いだけなら最高級に好き♪> 

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