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2008年9月

『らんぱに参加しませんか?』

 知っているくせに知らないふりをするとか、世慣れていないように振る舞うつもりはありませんでした。だけど安っぽい普請の狭苦しい空間の喧騒の中、
「は?」って訊きなおしました。上の空だったといえばそう。宴は終盤を迎えていました。先より少し大きな声で繰り返すRAN氏の顔をその時やっと見知ったような気がします。
《小鼻が張っているにゃ・・・》
 そんな印象を受けました。生々しくひくついているのが恐ろしかったです。
 そうそう。知っているくせに知らないふりをするとか、世慣れていないように振る舞うつもりはありませんでした。だけど言葉を失ってしまうことだってあります。
「・・・・・・」って、わたし。
「あ、いい。いい。聞かなかったことにして」って、RAN氏は、「席替えぇぇ」って体をくねらせ、席を移りました。

 オトコノコはどうなのかしら? オンナノコは、合コンの後に反省会を開いたりします。
 たとえば、二次会になだれ込むことなく静々粛々と終わっちゃった時、または終わらせちゃった時。飲みなおし、夜のティータイムと称して。
 たとえば、翌日のランチやティータイム。
 たとえば、帰宅途中、メールの遣り取りにて。
 単なる罵詈雑言な悪口大会だったりするのですが。

「RAN氏、キモ。・・・・・・容姿風貌に関するものにつき以下省略・・・・・・」
「●●ちゃんの横にも来てたよね?・・・・・・容姿風貌に関するものにつき以下省略・・・・・・」
「大丈夫だった?」
「聞き間違いかな? らんぱに誘われたけど」
「え、わたしもよ」
らんぱって?」
「・・・・・・」
「!」
「!」

 そして知る。
 乱交パーティーなるものが、今そこにある危機(?)として、そう遠くはない何処かにあることを。

   

 RAN氏は、知っているのです。百だか千だか数を打てば、お仲間に当たるってことを。
 氏は、見限っているのです。合コンの恥はかき捨て、単に狩り場。狩る側にとっては、獲物がどの個体でも大差はないのです。単に欲を満たすだけなら、毒でさえなければ構わないのかもしれません。
《最初の反応で(仲間かどうか、または、狙えるかどうか)判断しているのかも・・・・・・》って考えてしまいました。だって、あの顔ったら目元と口元の表情がちぐはぐで異様だったもの。背筋が凍りつくような気がしました。
 結局のところ。氏がほんとに乱パ師なのか、わかりません。あれは露出狂(刑法175条の罪)が相手の反応を窺う表情のようでもあり、単なる嫌がらせ屋なのかもしれません。が、ブラックリストの必要性を実感した合コンでした。


   このシリーズの目次ともいえる『The Party Goes On』へ

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The Party Goes On

 合コン。
 それが幸せを運んでくるかどうかは別として、参加するとなるとそれなりの出会いを求めてしまうものです。

 運命の出会い。
 そういうものがほんとに存在するのかどうかは別として、何かの縁かしらん?と感じ入ることもありましょう。

   

 最近、友人のふとした発言にハッとさせられ、己が人生・・・・・・まあ、合コン関連ですけどぉ・・・・・・を振り返ってみました。
 小学生(3年生か4年生と記憶しているのですが)の頃、ミカちゃんが招集したバレンタイン・パーティー@公園、もしくは、いつ(幼稚園か1、2年生と記憶しているのですが)だったか、ダネくんのママが招待してくれたダネくんのバースデー・パーティーを第1回めの合コンとしますと、わたしってば一体どれほどの合コンに関わってしまったことでしょう。そこから派生するパーティーも数に入れますと・・・・・・気が遠くなります。実は、いまだに、色々と様々に、もちろんオブザーバー、監督者として、あくまでもプロデューサーとして・・・・・・言い訳っぽいので中略・・・・・・ほんと、気が遠くなります。

《ああ、わたしの横を過ぎていった人々よ・・・・・・》

 そう、上を通り過ぎて行ったわけではないので、ソコはお間違いなく。ね。

《ああ、今まさにすれ違い行く人々よ・・・・・・》

 要するに。
 袖振り合う(触り合う)も多生(他生)の縁とはいいますが、笑うしかないような出会いも・・・・・・あるのです。
 
 We'll continue this story in the following number.

 the following STORYS
   らんぱに参加しませんか?』
   『種と仕掛け』
   『清き一票』
   れいひょういしている!』
   『前世は何ですか?』
   『飲んだら乗る男』
   『優しく美しく』
   『ブラックカードはサングラスがお好き』
   『レプリカント』
   『妻がいうには』
   『2種類の女』

      など予定しております。

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誰に似たの?『19日の食卓』

 父不在のある日、父母行きつけのお店へ。
 女将さんが、
「あら、奥様いらっしゃいませ」なんて、丁寧に案内してくれるお店は、坪庭がなかなかイイ感じなのです。予約を入れたほうがいいはずなのだけど、うちの母がそんな洒落たこと、いつだって他人任せですから、少し慌てさせたようでした。わたしにとっては、準備が整うのを待つ間、庭や調度を眺めるのが楽しいぐらい。
 母は忙しい女将さんをつかまえて、ノー天気におしゃべり。
 坪庭に向かっていると、ロマンス・グレーが立ち止まりました。気のせいか、こちらをじーっと見ていらっしゃるようでした。
 そのとき、
「用意できたわよー」って母が、まるで自分が整えたように、奥の部屋から手を振りました。そして、「あら? Mさん!」って。
「ねえさん?」って、ロマンス・グレー。Mさんは、父の従兄弟で、かつ、母の従姉妹の夫なのです。親戚だと思って見れば、確かに誰かのお葬式で見た顔でした。ロマンス・グレーなMおじさんも、どこかで見た顔とこちらを見ていたのでしょう。妻(母の従姉妹:さっちゃん)と義母(わたしから見て母方の祖母の妹)と、来店中で、帰ろうとしていたところだったのです。
「さっちゃん! 叔母さん!」って母はさっちゃんと手を合わせています。冠婚葬祭でもなく、突然会えて嬉しかったようで、別れた後も、
「もうちょっと早く来ていたら、一緒に食事できたのに」って。とても残念そうでした。

 そんなことがあって、しばらく後。父と母、両方の顔見知りという老婦人に、まじまじと顔を覗き込まれました。
「どちらにも似てないね」って。
 そのことを母に話すと、
「あのひとは不躾なひとだから」っていっていました。「わたしのことをブスだといいたいのよ。ブスが美人を産んでどこが悪いのよ」
 わが娘を美人だなんて可笑しくって、
「あら、ママはわたしを美人だと思ってくださるの?」って、丁寧にいってみました。すると、
「どちらかに分けろっていうなら」・・・・・・ですって。それから、「そうそう・・・・・・」ってカンジにいいました。Mおじさんの若くして亡くなった母親が、わたしに似ているとかなんとか、Mおじさんがいったことがあるって。
「親戚だもの、どこか似ているのかもね」なんて母と頷きあったのですが、よくよく考えると、父の母親とMおじさんの父親が腹違いの姉弟で、Mおじさんのお母さまは他家からのお嫁さんゆえ、血縁ではありません。
 
 誰に似たの?わたし。
 
 このお話は、そこはかとなく続く・・・・・・かもしれません。

<9月19日のメニュー>

「家で食べたい」ってYのため、何とか先に帰宅したわたしは、ご飯が炊き上がるまでに準備を整えようと、燃えました。遅い時間の食事となるので、軽く。
 
20080919_twms 缶詰を利用した、お魚の煮物
 サラダっぽい酢の物
 お豆腐の茶碗蒸し
 お味噌汁
 雑穀ご飯
 葉唐辛子の佃煮。自慢の自家製
 休肝日。

 ショットは茶碗蒸し。茶碗蒸しって、具材の下ごしらえを丁寧にすると美味しいですよね。でも、それは時間的余裕があるとき。これは、豆腐を器に入れ、卵液を注いで蒸したもの。豆腐と卵、だしの味がダイレクト。

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