レオナルド・ディカプリオに死角・・・例えばアカデミー賞やそのノミネーションの射程距離内にありながら射撃できないってこと・・・があるのは、演技派なのに華がありすぎるせいではないでしょうか。巷でいうところのオーラが既に仏像などの後光(光背)レベル。LIVE で見ると拝んじゃうんじゃないかしら・・・・・・と思います。
一般的に、人々は華が無いから技術を習得し磨くのです。・・・・・・おそらく。
普通は、華のある人というのは努力しなくとも報われてしまう(短期にサクセスしてしまう)ことが多いので、ストイックさを保ち技量を得ていくのが難しいのではないでしょうか。
しかも、この「華」は、さらに厄介で、時々、コレが人々の目を眩ませてしまいます。
この映画には、「何故このシーンでこの程度の演技?」と突っ込みたくなるシークエンスが存在します。おそらくスコセッシ監督は、若き盟友ディカプリオの華に、「まだまだ」「もう一丁」が言えないほどにクラクラしてしまったのでしょう。華があり、しかもストイックさも兼ね備えている演技派っていうのも、時には不幸といいますか不運なのかもしれません。本人は華を押し殺してでも演技派であることを一番の売りにしたいぐらいなのに、良くも悪くも映像として仕上がっちゃうと、華あっての素晴らしさなのか演技あっての素晴らしさのかも曖昧になってしまうというジレンマに陥ってしまっているのではないでしょうか。何にせよ、もがくディカプリオに、もう一声、発破をかけて更なる力を引き出してあげてほしいし、彼だって行き着くところを目指しているはずです。非常に惜しいところです。
さて。
宣伝する側は「謎解き」を煽りますが、どれほどの謎よ?・・・・・・と感じた人(映画ファン特にミステリ・ファン)は多かったのではないでしょうか。まあ、より多くの観客を呼び込むためには仕方ないことなのでしょうが・・・・・・。
・・・・・・というように(←どういう風に?)、ミステリとしては定番・・・ちゃんと呼び方があるのですが、ネタバレなので省きます・・・ではありますが、物語の舞台が1954年・・・第二次世界大戦後およそ10年後であること、また精神疾患の治療法としての「前頭葉切除」手術の当時の地位(SFチックな近未来「前頭葉切除」手術よりリアルで怖いかも。原作は2003年出版)、ハイテク化されていないレトロな雰囲気とそこにこそ成立するミステリなど・・・であることが興味深い作品です。
でも、まあ、余計なことはさておき、ここは、スコセッシらしい映像のセンスと相応に男っぽく力強い演出、ディカプリオの熱演を堪能してはいかが?
原題:『 Shutter Island 』
原作:デニス・ルヘイン:『 Shutter Island 』
原作(邦訳):『シャッター・アイランド』
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ;マーク・ラファロ;ベン・キングスレー;ミシェル・ウィリアムズほか
2010年アメリカ映画
【『 STRANGE LOVE 』はディカプリオを応援しています:★★☆☆☆】
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